介護の現場には、介護業務をしながらユニットやフロア全体を統括したり、介護職員の管理を行ったりしている介護リーダーがいる。良い介護施設には良い介護リーダーがいると言われており、現場のケアに大きな影響を与える存在なのだ。介護リーダーに向いている人とはどんな資質を持つ人なのだろう。

まず、見抜く力があるかどうかだ。普段職員と一緒に現場で働いているからこそ見える部分を適切に見極め、評価できるかは大事な資質であると言えるだろう。
そして、意見を聞き出してまとめる力があるかである。理念をスタッフと共有できているか、一般の職員の意見を聞き、まとめていくことも重要なのだ。意見を聞くだけでなく、目指す方向へまとめていくだけの力が必要なのだ。
もう一つ必要なのが決断力である。介護現場では決断力が必要となる場面がたくさんあり、状況に応じて素早く適切に判断を下さなければならないのだ。柔軟に物事を考え、決断していかなければならないのである。

一方、介護リーダーに向かない人とはどんな人なのか。人の話を聞くよりも話す方が得意である人や、周囲の意見を聞かずに勝手に決めてしまう人は介護リーダーに向いていない。
周囲を納得させて同じ方向を向かせることができないと、リーダーとしてはやっていけないだろう。
他には、何かトラブルがあると慌ててしまい、余裕がなくなる人や思い込みが強い人、不正解が許せない人も向いていない。柔軟に対応でき、人の意見にも耳を傾けられる人が介護リーダーに向いていると言える。